

目の中の水晶体というレンズが老化などの原因でにごってくる病気です。メガネが汚れたら見えにくくなるのと同様、徐々にかすんで見づらくなります。
白内障は
1老化、2糖尿病、3紫外線、4その他(外傷、炎症、先天性、手術後)
などの原因で起こります。
老化は避けられないことですので、白内障は進行していく病気であるとお考えください。

白内障の治療には薬物による点眼治療と手術治療があります。
以前の白内障手術は安全性も低く、患者さまの負担も大きかったので、危険性のない点眼治療で様子をみることもありました。しかし、最新の手術法を用いれば僅か数分の手術で安全に視力を回復することが可能となりましたので、当院では希望する患者さんを除き点眼薬は処方せず、患者さんの十分な理解が得られれば手術治療を行っております。手術が成功すれば以前見えていた位、場合によってはそれ以上によく見えるようになります。そして、白内障の不安から解放され、二度と白内障に患うことはなくなります。
もちろん手術ですので100%安全という訳ではないのですが、白内障手術は白内障が軽いうちの方が手術自体はやりやすいという性質があります。
昔は白内障は見えなくなってから手術をするものだとよく言われていましたが、白内障が進行しすぎてしまうと手術が難しくなります。
さらに他の合併症や高齢(80代、90代)といった悪条件がかさなると決して簡単な手術ではなくなります。

緑内障は視野(視界の広さ)が徐々に狭くなる病気で、白内障とは全く別の疾患です。
17人に1人は緑内障だという日本での報告もあり、白内障と緑内障を合併していることは決してまれではありません。
緑内障の進行を防ぐためには眼圧(目のかたさ)を下げる必要があります。
白内障の手術をすると眼圧が下がることが知られおりますし、目の形状によっては緑内障の治療のために白内障手術を第一選択とする場合もあります。
この二つの病気は全く別のものですが、その治療においては密接に関わってきますので、白内障手術のタイミングはそれらも含めて考えていく必要があります。
どんな手術でも合併症の起こる危険性はあります。
白内障手術に関しても軽いものから重篤なものまで様々な合併症があります。
白内障手術は安全で負担の少ない手術ですが、決して成功率は100%ではありません。
ただ、白内障は進行性の病気であり、現在何とか見えていても、数か月〜数年後には視力は低下し、手術がさらに必要になる可能性があります。また、数年先と今手術を受けるのを比較した場合、明らかに数年先に手術を受ける方が手術の危険性は増すと考えられます。これは白内障が進行すると共に、濁った水晶体が硬くなったり、支持する組織が脆弱化するため手術が難しくなるからです。
個々の患者さんの目の状態や白内障手術におけるリスクに関しては、診察時に説明しております。




















